ブラウザだけで本格的な漫画が描ける話題の海外サービス「AniFusion」がついにサービスインしました。実際にさわってレポートしてみます。
・テキストから画像 ・インペイント ・顔の改善 ・ポーズコントロール ・AI漫画
こんな感じの画像が作れます。
チュートリアルは無料
AniFusionはドイツ/フィリピンでLLMと拡散モデルを研究するコンピュータサイエンスの大学院生 Nucleusさん @EsotericCofe が開発しています。
チュートリアルの内容を説明していきます。 まず画面右上にプロンプトを並べていきます。Danbooruスタイルのタグを使うことで最高の結果が得られるそうです。
画像の縦横比率を決めます。
ツールバーの十時ツールでオブジェクトを移動させます。数字キーの[1]~[5]で切り替えられます(後ほど解説します)
下にあるメニューバーでズームしたりパンニング(✋️)できます。パンニングはスペースバーやマウス中ボタンでもできます。ズームはControlキーを押しながらでも切り替えできます。
Generateボタンでdiffusionレイヤーを新規作成します。押してみましょう。
レイヤー共通の操作は画面の上部にレイヤーオプションが現れます。右クリックで同様のメニューを表示できます。
ここから先はサブスクリプションが必要です!
・月額20USDの課金で1日あたり300画像生成できます。 ・ワークスペースのキャンバスを保存できます。 ・複数のモデルをサポート ・複数のLoRAをサポート ・新機能へのアーリーアクセス
実際にさわってみた!
Generate
基本的にはGenerateを使って画像を生成していきます。
カンマで区切られたプロンプトを右上の「Prompt」に貼り付けるとタグになります。
「Tag Mode」をオフにすると、テキストになります。
レイヤーとパネル(おそらく漫画のコマに当たる要素)の関係ですが、現状は上下させるだけで、従属させる機能はなさそうです。 ※鍵🔐がありますが、位置関係のみのようです。
1,2,3,4,5のキーを押すとツールを以下を切り替えられます [1] 移動ツール [2] インペイントエリア選択ツール [3] インペイント領域ドローイングツール [4] ダミーポーズ作成ツール [5] パネル作成ツール
インペイント
smileとしてInpaintすると…
笑ってくれました!
なお表情のエンハンス機能はGenerateタブの隣りにあり、顔だけを良くする機能として独立しています。
ダミーポーズ作成ツール
ControlNetのOpenPoseようなポージングを指定できます。 これは便利そうですね 作者の Nucleus( @EstericCofe )さんによるデモ
ControlNetを使える環境を用意しようと思うと、けっこうなVRAM搭載のAutomatic1111環境が必要です。
ブラウザだけでこれができるのは感動がありますね。
右クリックメニュー
画像を右クリックすることでもメニューが表示されます。
・レイヤーをダウンロード ・複製 ・削除 ・上層/下層へ移動 ・再生成 ・アップスケール ・バリエーションを生成 ・顔を改善 ・ポーズを分析 ・背景を変える ・背景を除去する ・情報を表示する ・ロックする
テキストツール
セリフなどの文字を打つことができます。 文字は縦書きも使えるようですが…
どうやら句読点の位置や改行にバグがあるようです。
💬吹き出しを描く機能はまだないようです💭
作例
その他
LoRAはCivitAIのURLで指定するようです
実際に指定してみると…
使えるモデルは6種類
サポートはDiscordにて
AICU media 編集部が気になった点
・画像の枠線によるクリップを簡単にできると良さそう ・オブジェクトの拡大縮小機能が欲しい ・全体の画像を保存する機能はない ・フォントを選べない ・背景だけを生成する機能がほしい ・縦書きテキストにバグが有る ・モデルの商用ライセンスは解決済みなのだろうか? ・Animagine XL 3.0が欲しい
などなど まだまだ発展途上な感じはしますが、今後の機能実装と用途によっては$20/月は悪くないかもしれないですね。
なお画像生成部分は「fal」というサービスを使っているようです。
Comments