[ComfyUI] ComfyUI Flux.1 Kontext APIを使ってみよう
- AICU Japan
- 6月23日
- 読了時間: 4分

こんにちは、AICU編集部です!今回は、最近注目を集めている画像編集AIツール「Flux Kontext(フラックス・コンテクスト)」について、ComfyUIでの使い方を日本語でわかりやすく解説していきます。
Flux Kontextとは?
2025年5月、Black Forest Labs(BFL)は新たな画像生成・編集AIモデル「FLUX.1 Kontext」を正式発表しました。これは、従来のテキストから画像を生成する「Text-to-Image」モデルとは異なり、「テキストと画像の両方を理解して編集・生成できる」マルチモーダルAIです。従来のAI画像生成とは異なり、「画像の一部分だけを自然言語で編集する」ことに特化しています。
プロフェッショナルな画像間編集モデルであり、画像コンテキストの知的理解と精密な編集に重点を置いています。複雑な説明なしに、物体の変更、スタイル転送、背景の置換、キャラクターの一貫性保持、テキスト編集など、さまざまな編集タスクを実行できます。
Kontextの中核的な利点は、優れたコンテキスト理解能力とキャラクターの一貫性維持にあり、複数回の編集を経てもキャラクターの特徴や構図の安定性を確保します。
モデルのラインナップ
BFL公式ブログと技術文書によると…
Kontext [pro]
高速な画像生成・編集を統合したモデル。マルチターン編集に強く、従来モデルよりも10倍近く速い
Kontext [max]
精度・プロンプト解釈・タイポグラフィに優れたハイエンドモデル。速度も犠牲にしない設計
Kontext [dev]
オープンウェイト版(Private Beta)。12Bサイズで軽量かつ拡張可能。研究用途および安全性試験のために、プライベートベータ版として公開。メールすることで FAL, Replicate, Runware, DataCrunch, TogetherAI, HuggingFaceで利用可能になるそうです。つまり、KontextはローカルGPUで利用するケースは研究用途に限られるということになります。ComfyUIのAPI経由で使用する場合ははFlux.1 Kontextの2つのモデルに対応しています。
Kontext Pro:編集・構成・リミックスに最適
Kontext Max:タイポグラフィ、プロンプト精度、速度の限界に挑戦
すぐに試せる:「BFL Playground」
ComfyUIで試す前に、公式提供の「BFL Playground」で手軽に試すことができます。
テキストと画像の両方でプロンプト可能
編集や生成は数秒〜10秒程度
登録すればクレジット制で無料利用可

A Japanese girl in an orange tracksuit with matching platform shoes, sipping soda on the steps of a neon-lit arcade. 90s Tokyo street aesthetic, soft focus neon reflections, cool-toned color palette, kodak film photography, dreamy nostalgic vibe, high detail
この画像をそのまま「make smile(笑わせて)」で制御性高く笑わせることができます。

ComfyUIで利用するFlux Kontext API
ComfyUI Desktopでの使用法を解説します。ComfyUIデスクトップでのクレジットの購入が必要です。左下の⚙️Settings→Userで選択できます。
サンプルワークフローを入手しましょう。
Workflow → Browse Templates → Image API → Flux.1 Kontext Pro

まずは3つあるテンプレートのうち2つ目に表示されている「BFL Flux.1 Kontext Pro」を使ってみましょう。
画像をアップロードして、スタイルや表情を変更する指示を行います。なおプロンプトは英語でのみ反応します(英語や日本語は反応しません)。
Change the image to pop art style poster
画像をポップアート風のポスターに変更する

make her happy face
彼女の顔を幸せにして


特にLoRAなどを作成しなくても、このように表情を変更できるプロフェッショナルなワークフローを作ることができました。API料金は0.04USDです。
Flux.1 Kontext 複数画像入力ワークフロー
続いて、最近サポートするようになった、複数画像入力ワークフローを試してみましょう(BFL Flux.1 Kontext Multiple Image Input)。新しい Image Stitch ノードを使って複数の画像を1枚にまとめ、それをKontextで編集できます。

1. ワークフローファイルのダウンロード
このPNG画像にはワークフロー情報が含まれています。ダウンロードしてComfyUIにドラッグすると、対応するワークフローが読み込まれます。
2. ワークフローの手順

Load Imageノード:素材画像をロードしますImageStich:画像を繋いでいますFlux.1 Kontext Pro Image・prompt: 編集したい内容を入力「The character is sitting cross-legged on the sofa, and the Dalmatian is lying on the blanket sleeping.」
・aspect_ratio: 元画像の縦横比(1:4〜4:1の範囲内)・prompt_upsampling: プロンプトを自動調整して表現力を高める(※ただし結果は再現不可)

Kontext Max 画像APIノードワークフロー
Kontext Maxを使って応用してみましょう。スタイルとして前回のサンプル、さらにデルタもんの静止画を1枚入れてみます。

Using this style, the green hair girl, a dog and a cat are having a tea party seated around a small white tableこのスタイルを使って、緑の髪の女の子が犬、猫と小さな白いテーブルの周りに座ってお茶会をしています

ComfyUI経由のFlux Kontext Maxのクレジット消費は0.08USDです。気軽に試していけますね!
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この記事の続きはこちらから https://note.com/aicu/n/nfc9a222109fa
Originally published at note.com/aicu on June 23, 2025.
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