NijiJourneyに動画生成機能「Niji Video」が登場!
- AICU Japan
- 20 時間前
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2025年6月19日、AIによる画像生成の分野で、特にアニメ風のイラストに強みを持つ「NijiJourney」が、ついに待望の動画生成機能『Niji Video』をリリースしました!
静止画一枚から、まるでアニメの一場面のような短い動画を生成できるこの新機能は、クリエイターの表現の幅を大きく広げる可能性を秘めています。
NijiJourneyが公式Xで公開した、新機能のリリースを記念したアニメOP風の動画がこちらです。そのクオリティの高さに、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、AICUがNijiJourney公式の発表を元に、『Niji Video』の基本的な使い方と、よりクオリティの高い動画を制作するためのヒントを分かりやすく解説します。
NijiJourneyでの動画生成の基本ステップ
NijiJourneyで動画を生成するために必要なものは、「スタートフレーム(最初の画像)」と「プロンプト(動きの指示)」の2つです。スタートフレームが「何が動くか」を示し、プロンプトが「どのように動くか」を指示する、と考えると分かりやすいでしょう。
Step 1: ギャラリーから画像を選択する
まず左側にある[Create]アイコンをクリックし、生成した画像「ギャラリー」から最初のフレームにしたい画像をドラッグします。

「スタートフレーム(Starting Frame)」のエリアに、動画の元にしたい画像をドラッグ&ドロップします。この画像が、生成される動画の最初の1フレーム目になります。

過去にアップロードした画像はパネル内に保存されているため、そこから選択することも可能です。
Step 2: プロンプトを入力して生成!
画像を選択したら、プロンプト入力欄に動きを指示するテキストを入力し、生成ボタンを押すだけです。NijiJourneyの魔法が、あなたのイラストに命を吹き込みます。

もし具体的なプロンプトが思いつかなくても問題ありません。画像だけを選択して送信すれば、NijiJourneyが画像の内容からおすすめの動きを提案し、自動で動画を生成してくれます。
クオリティの高い動画を作るための4つのヒント
NijiJourneyは、より高品質な動画を生成するためのヒントをいくつか公開しています。ここでそのポイントを見ていきましょう。
ヒント1:スタート画像の「スタイル」が動きを決める
動画の動き方は、元となるスタートフレーム(画像)のスタイルに大きく影響を受けます。同じプロンプトでも、スタイルが異なれば全く違う印象の動画が生成されます。
プロンプト例:
a girl reaches up and picks an apple (女の子が手を伸ばしてリンゴを取る)
TVアニメ風の画像から生成すると、動きもセル画アニメのようなモーションになります。
リアル寄りの画像から生成すると、3DCGのような滑らかなモーションになります。
絵本のようなイラストから生成すると、そのタッチを活かしたストップモーション風の動きになります。
このように、目指したい動画の雰囲気に合わせて、スタートフレームのスタイルを慎重に選ぶことが重要です。
ヒント2:プロンプトは複雑にしすぎない
生成される動画は5秒間という短い時間で展開されます。そのため、複雑すぎる動きを指示するのは避けましょう。
効果的なプロンプトを作成するための簡単な3つのルールは以下の通りです。
見えるものだけを描写する(キャラクターの内面の感情ではなく、表情や行動を描写する)
主な動作を描写する(シーンで何が起きているかの核となる動き)
つられて動くものも描写する(髪や服の揺れなど、主動作に伴う副次的な動き)
例えば、ただ「困惑して周りを見渡す」と指示するよりも、
An anime prince with blonde hair and blue eyes turns his head left and right. His cape billows behind him as he pivots, while loose strands of hair sway across his face as he wears a confused expression.
(青い目と金髪のアニメ風の王子が首を左右に振る。振り向く動きにつれてマントが後ろでひるがえり、顔の周りの髪の毛がふわりと揺れる。困惑している表情。)
のように、動きに連動する要素(マント、髪)を描写することで、より生き生きとしたシーンを生み出すことができます。ただし、動きが過剰にならないよう、必要な分だけディテールを加えるのがコツです。
An anime turns her head left and right. Her cape billows behind her as she pivots, while loose strands of hair sway across her face as she wears a confused expression.
ヒント3:「始まりの瞬間」の画像からスタートする
動画は、指定した画像からスタートします。静止画を描く際は「ジャンプの最高到達点」のような最もインパクトのある瞬間を選びがちですが、動画の場合は「動きの始まり」の画像を選ぶことが大切です。
例えば、「大理石の像が目を開ける」動画を作りたい場合、「既に目を開いている像」の画像を使っても意図した動画にはなりません。
必ず「目を閉じた状態の像」をスタートフレームに設定することで、「目を開ける」というアクションが生成されるのです。
ヒント4:動きが「完結していない瞬間」を利用する
とはいえ、動きを正確にコントロールするのが難しい場合もあります。その際のテクニックとして、「動きが完了していない途中の瞬間」から始めさせる方法があります。
例えば、「女の子が口でトーストをキャッチする」動画を作りたい場合、「トーストがまだ空中にあり、キャッチできるかどうかわからない瞬間」の画像をスタートフレームにすると効果的です。アクションの結末をAIに委ねることで、自然な動きが生まれやすくなります。
例えば、「女の子が口でトーストをキャッチする」という動画を作りたい場合、最初のフレームを「トーストが空中にある、まだ結果がわからない状態」のものにすると良いそうです。

「すでに口にくわえた状態のもの」は使わない方が良いでしょう。
この方法ではアクションの冒頭が省略されてしまいますが、そこは編集でのカット割りなどでカバーできる部分でしょう。
まとめ:新たな冒険の始まり
NijiJourneyの新機能『Niji Video』は、一枚のイラストから物語を生み出すことを可能にする、非常にエキサイティングなアップデートです。
今回ご紹介した基本操作とヒントを参考に、ぜひ皆さんもご自身の作品が動き出す感動を体験してみてください。
関連リンク
NijiJourney 公式サイト
NijiJourney 公式X (旧Twitter)
本稿は公式日本語ブログをもとにAICU編集部が執筆いたしました
Originally published at note.com/aicu on June 20, 2025.
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