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Google I/O 2025おもしろまとめ - Stitch, Androidify、手話にイルカ!


2025年5月20-21日に開催されているGoogleの新製品発表会「Google I/O 2025」ではGeminiをはじめとする新しいサービスの発表が目白押しです!

「つくる人をつくる」AICUは(他のメディアがやらなさそうな特集として)、クリエイティブAIツールと面白そうな情報を中心に紹介です。


オープニング動画から生成AIてんこ盛り!



Geminiがポケモン青をクリアしたそうです。

APIすなわち人工的なポケモン知能


しかも基調講演の冒頭にピチャイCEO自らによって発表されました。



Google I/O '25 Keynote


10分で見る公式ダイジェスト



AICU読者注目の新技術!

(他のメディアが伝えない)AICU的なニュースでは、画像生成、動画生成、LLMではこの4点がポイントです。


  • Imagine 4: テキストの再現度が大幅に向上した画像生成AI。ポスター作りが捗る!


  • Veo3: 音声生成に対応した動画生成AI。映画制作の未来が変わるかも?


  • Gemini 2.5 Pro Deep Think: 思考力を極限まで高めたGemini 2.5 Proの新モード。ファイルのアップロードができるようになりました!


  • LearnLM: 教育に特化したAIモデルファミリー。AIチューターが、あなたの学習をサポート。


最大の注目は Veo3!

動画生成、ついに話せるようになりました。

実際には登場人物が揃って歌えるようになりました。




しかしここで終わってはAICU mediaではありません!

作る人は開発者キーノートを観ねばです。


開発者キーノートより

Google I/O '25 Developer Keynote



Developer Keynote(開発者向け基調講演)

Googleの最新テクノロジーとGeminiエコシステムが、開発者のワークフローをどう進化させるのか?


本講演では、Androidデバイス、Webブラウザ、その他のプラットフォームにおいて、開発者の生産性を大きく高め、ユーザーにとって革新的な体験を可能にする最新の技術群を紹介します。



登壇者一覧 Josh Woodward Google LabsおよびGemini担当バイスプレジデント Addy Osmani ソフトウェアエンジニア(Chrome & Web ツールの権威) David East デベロッパーリレーションズエンジニア Diana Wong グループプロダクトマネージャー Florina Muntenescu デベロッパーリレーションズマネージャー(Jetpack ComposeなどAndroid開発のキーパーソン) Gus Martins Gemmaモデル担当プロダクトマネージャー Logan Kilpatrick Google DeepMind グループプロダクトマネージャー(生成AIフレームワーク) Paige Bailey AI開発者体験エンジニア Una Kravets デベロッパーリレーションズエンジニア(CSS・デザインシステムのスペシャリスト)


開発者基調講演とは:59分間にできるだけ多くのデモを詰め込むというセッションです!


注目のポイント


Stitch:デザインとコードの融合

プロンプトからUIデザインを生成する実験的なプロジェクトです。短時間でUIのプロトタイプを作成し、Figmaとの連携も可能なため、デザインから実装までのワークフローを効率化できます。


Figmaみたいなデザイン機能Google Stitch



Q:紫をうまく使った画像生成AIのギャラリーサイトを作って

ギャラリーサイトですね。以下の6つの画面構成を検討しましたが、いかがでしょうか?

ホーム:紫を基調としたトップページで、注目の作品や新着作品を掲載。
作品一覧:生成された画像を一覧表示し、フィルタリングや検索機能も備える。
作品詳細:個々の画像の詳細情報を表示。高解像度画像、作者名、生成条件などを掲載。
カテゴリ:作品をテーマやスタイル別に分類。ユーザーが興味のある作品を見つけやすくする。
作家ページ:各作者のプロフィールや作品を掲載。コミュニティ要素も盛り込む。
検索:キーワードや画像で作品を検索。高度な検索オプションも提供。
これらの画面でサイト全体の構成を確認し、デザインを進めていきましょうか?

サーバーの負荷が高すぎるのか日本語の理解が足りないのか、UX的にはまだまだですが、使ってみたいプロダクトではありますね。


Gemini API:マルチモーダル対応と機能強化

Gemini 2.5 Proの機能拡張や、新しいツール(URLコンテキストなど)の追加により、より高度なAIアプリケーションの開発が可能になります。特に、音声入力への対応や、外部ツールとの連携機能は、AIエージェントの開発を加速させるでしょう。


Androidify:AIによるアバター生成

写真からAndroidロボットのアバターを生成するデモアプリです。画像認識と生成AIを組み合わせることで、ユニークなユーザー体験を提供できます。


Android で Androidify

なんでもAndroidくん(このキャラクター)にしちゃう「Androidify」をたった5行のコードでAndoroidで動くようにしちゃうわよ!



Firebase Studio:Figma連携とバックエンド自動生成

FigmaでデザインされたUIをFirebase Studioにインポートし、アプリとして実行できる機能が追加されました。また、Geminiの力を借りてバックエンドを自動生成することも可能です。


Gemma 3:オープンモデルの進化

軽量で高性能なオープンモデルGemma 3Nが発表されました。また、医療分野に特化したMedGemmaや、イルカの言語を解析するDolphin Gemma、画像理解など、特定の用途に特化したモデルも登場しています。



Google Colabの無料GPUで動くサイズです。娘さんと犬のルナが絵文字で喋るカスタムモデルを作り、それを微調整(fine-tune)してUIに。

Google ColabのGeminiがUIを作るコードを生成するようになりました!


お客さんからのリクエストで「Lumaはイチゴが好き」と聞いてみます


オリジナルに対して、emojiの方言を学んだモデルが・・・!


Geminiの世界、"Geminiverse"はまだまだ拡がっています。


SignGemma

英語の手話を理解するGemmaです。詳細希望は http://goo.gle/SignGemma


DolphineGemma

イルカと会話するプロジェクトです



最後に、Josh Woodwardによるまとめ

講演アシスタント「KC」を呼び出して、総括をしてもらいます。


ライブデモならではの微妙な「間」が笑いを呼んでいました!


ちなみに「KCのおすすめ」は

Chrome DevTools:AIアシスタントによるデバッグ支援

だそうです。

Chrome DevToolsにAIアシスタントが組み込まれ、デバッグ作業を支援する機能が追加されました。自然言語で質問したり、修正案を提案してもらったりすることで、効率的に問題を解決できます。


公式「4分でみる開発者基調講演」



まとめ:Google Geminiイノベーションはまだまだ続きます!

このセッションは、Geminiを中心に据えたGoogleの生成AI戦略と、開発現場への落とし込みを理解する上で極めて重要です。Android StudioやFirebaseとの連携、Gemmaモデルの活用方法、そしてWeb開発への新たなアプローチなど、すべてが「つくる人」を進化させる糧になります。


今回のDev基調講演は、AIの進化に驚きつつも、どこか笑える要素が満載でした。AICU読者の皆さん、ぜひこれらの新製品や取り組みを、クリエイティブな発想で遊び倒してください!そして、AIに負けない、面白いものを作るぞー!


Originally published at note.com/aicu on May 21, 2025.

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